とあるフロントエンドの呟き。

技術系以外のネタを投稿するためのブログです。

プログラマーとしてコードを書き続けることの意義

はじめに

かつては盛況だったエンジニア転職ブームも去り、#駆け出しエンジニアと繋がりたい人たちがおおよそ淘汰された世界線の中、それでもなお、エンジニア(≒プログラマー)を目指す人もきっと存在すると思います。

そんな人たちに向けて(?)プログラマーとしてコードを書き続けることの意義 について、自戒も込めて自分なりの考えをまとめてみます。

あくまでも主観に基づく見解なのであしからず。

プログラマー不要論

NoCodeツールの登場

数年ほど前から実用的なNoCodeツールがちらほらと出現し、その時から「プログラマーは要らなくなる」と言った言説が唱えられてきました。

確かに、この手のツールはプログラミングそのものを民主化し、文字通り、誰でも開発できるようにする という目標の実現に大きく貢献したと考えています。

一方で、この時点でのNoCodeツールは独自の制約や開発手法などが存在することから、ツールの枠内で完結するような開発を暗黙的に行う必要があったため、結果的に言えばプログラマーが不要になることはありませんでした。

chatGPT(Copilot)の登場

しかし、近年chatGPTの登場により、この言説が徐々に肥大化していると感じます。

GPT-3の段階から既に「やべえ」と巷で騒がれていましたが、GPT-4はそれをはるかに凌駕するスグレモノです。

イデアの壁打ちから要件定義まではもちろんのこと、コード解説・リファクタリング・コード生成・正規表現生成・シェルワンライナー生成など、想定できるほぼ全ての工程において実用的な働きをしてくれます。

最近では、各エディタにこれらのAIツールを統合するためのプラグインなども出現していることから、少なくとも現時点で 使用の有無により大きく生産性が変わってしまうという、なんともチート染みた武器を人類は開発してしまいました。

月額2,000円ちょっとで並大抵のエンジニア以上の労働力を手に入れられるため、なんとなく騒がれていた「プログラマー不要論」が、気が付けばすぐ背後まで差し迫ってきているような錯覚に陥り、非常にナイーブな気持ちになったことを今でも覚えています。

なんのためにコードを書くのか

本題です。では、なんのためにエンジニア(≒プログラマー)を目指すのでしょうか。

我々人類がちょっとやそっと努力したとしても、私含め凡人はchatGPT以下だと考えざるを得ない現状において、なんのためにプログラマーとしてコードを書き続けるのでしょうか。

単刀直入に言うと、ぶっちゃけ答えはなんでも良いと思ってます。(手のひらクルー)

Twitterのエンジニア界隈では、よく「プログラミングは手段か目的か論争」が勃発していたりしますが、こんなのに踊らされる必要はありません。

自由な労働環境を手に入れるためか、生きるためのお金を得るためか、自分が欲しい機能を開発するためか、他者に喜んでもらうためか。

もちろん仕事で一定の成果を出すことは前提条件となりますが、コードを書く意義は他者が決めつけるものではなく、自分で持つべき問題だと私は考えています。

大半の仕事において、技術の発展により暗算や手計算からPCを用いた計算に切り替わった今日ですが、今もなお百均や書店で売られているナンプレを趣味として楽しむ人々が一定数いるのも事実です。

それと同じように、プログラミングが完全に自動化されプログラマーの在り方そのものが変化し、商業的にコードを書くことが無くなったとしても、きっとコードを書き続けるモノ好きはいるでしょう。(おそらく私も)

主観的ですが、少なくとも自分の中で物事を継続する以上「楽しいかどうか」が最重要になってくるので、プログラマー不要論に踊らされず、日々楽しんで技術力を向上させていくほか無いのだろうと思います。

おわりに

結論、楽しいと感じるうちはコードを書けばいい。たとえ仕事にならなくなったとしても。
以上、とあるフロントエンドの呟きでした。